北海道コンサドーレ札幌のFWジェイ(38)が、自らの得点で今季2度目の連勝に導く。ホームで迎え撃つ19日のG大阪戦に向け、18日は札幌市内で軽めの調整を行った。10試合ぶり白星を飾った16日の鳥栖戦は遠征に同行せずにフル充電。「毎試合90分フルで出場したい」と意欲をたぎらせるチーム最年長のストライカーは、本拠地での未勝利を6で止め、クラブのJ1ホーム通算50勝を目指す。

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10戦ぶり白星で満足するはずがない。チーム最年長38歳のジェイが勝利への飽くなき執念を見せた。連続未勝利を9で止めた鳥栖戦から中2日で迎えるホームでの一戦。「この間の試合を勝って満足するのではなく、これからまた勝って連勝していきたい」。4勝5分け8敗と苦しんだ前半戦からの巻き返しを誓った。

9月5日のリーグ戦から2戦連続フル出場を含む3戦計260分でピッチに立った。過密日程にも「毎試合90分フルで出場したい」と意に介さないどころか、遠征メンバー入りしなかった鳥栖戦について「試合に出られていない悔しさはあった」。自らを赤ワインに例え「年をとるほどに、よりうまくなっている」と、休養十分のベテランの目は若手以上にぎらついている。

今季2度目の連勝を目指す後半戦開始となる一戦は過去5勝4分け7敗のG大阪が相手。ミハイロ・ペトロビッチ監督(62)は「G大阪は伝統があり多くのタイトルを獲得しているクラブ。チーム、選手の質は高い」と評する。ジェイも「特にディフェンスが固い。フランスから帰ってきた昌子(源)はJリーグでは一番強いCBだ」と警戒。その上で指揮官と呼応するように「相手のことを考え過ぎると良いところを出せない。自分たちのプレーに集中したい」と力を込めた。

前回のホーム戦だった13日浦和戦ではチームのJ1通算200得点のメモリアル弾を含むヘディングで2ゴールを挙げたが、白星に結び付かなかった。G大阪戦はホームでは7月26日横浜戦以来の7試合ぶりの勝利と足踏み状態にあるクラブのJ1通算50勝がかかる。ジェイは「自分たちのプレーと作戦に集中すれば勝てる自信はもちろんある」。自らの得点で本拠地に集まるサポーターを喜ばせる。【浅水友輝】