北海道コンサドーレ札幌に来季加入が内定している長崎・国見3年のFW中島大嘉(18)が経験を糧に成長を図る。

1日、札幌市内での全体練習後に取材に応じた。先月10日の合流から約3週間、プロの世界を体感し「来る前に自分が思い描いていたのとは全然違って、もうちょっとできるんちゃうかなって思ってた。難しくてパニックになることもあった」と率直に話した。

無邪気な笑顔で「(Jリーグデビューを)ワンチャン狙って来ました」と札幌に乗り込んだが、プロのレベルの高さを痛感。「サッカー選手に必要な基本的な能力が低すぎるというのはわかっていたけど再認識した」。それでも貪欲さは変わらず、MFチャナティップと食事をするなど積極的に交流もした。

練習参加は5日まで。「還元できるようにしたい」と、今月31日からの高校選手権県大会で経験を生かす。札幌での悔しい経験すら「ポジティブに考えたら、伸びしろがあるってことかな」とちゃめっ気たっぷりに笑う。「全国優勝を目標に見据えてやっていきたい」。大物ルーキーの目線はいつだって明るい未来に向いている。【浅水友輝】