首位を快走するブラウブリッツ秋田の不敗神話は継続した。猛攻を続けたが、16位YSCC横浜のゴールを揺らせずスコアレスドロー。それでも開幕から19試合無敗(14勝5分け)を継続し、15年J1浦和レッズ、10年J2柏レイソル(現J1)に並ぶJリーグの開幕19戦不敗記録に並んだ。

秋田のシュート13本に対しYS横浜は同3本。引いてゴールを守る相手を崩しきれなかった。それでもDF千田海人(25)、ベテランDF加賀、GK田中雄を中心に完封。ここまでリーグ5失点の堅守は健在だった。

あわや1点というシーンを防いだ千田は「相手がずっと引いて、こじ開ける作業が前後半通じて続いた。前半のうちに決めて自分たちのペースに持っていきたかった」と悔しさをにじませたが、「失った勝ち点2は後悔しても戻ってこない。今日の勝ち点1を次につなげていきたい」と前を向いた。

吉田監督は「切り替えの強さがチームの強さを表す。チーム一体で勝利に向かって走っていきたい」と総括した。それでも1試合少ない暫定順位で2位AC長野パルセイロに勝ち点9差の独り旅。次節は11日にアウェー、セレッソ大阪U-23戦。Jリーグの開幕不敗記録更新、悲願のJ2昇格へ勝ち点3をつかみ、今節の鬱憤(うっぷん)を晴らす。【山田愛斗】