川崎フロンターレが史上最速優勝を決めた。2位ガンバ大阪との直接対決に5-0で圧勝し、4試合を残して2年ぶり3度目の優勝を飾った。

今季は新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が開幕直後から約4カ月も中断。見えざる敵の脅威の中、鬼木達監督(46)を中心にJ1新記録の12連勝を含む2度の大型連勝で優勝を飾った。

試合後、オンライン会見に登場した鬼木監督の主な一問一答は以下の通り。

-試合までに選手に伝えたことは

鬼木監督 気持ちのところを伝えました。(21日に)大分で決めきれなかったが、もう1度もらったチャンス、ここでやらないわけにはいかないだろうと話をしました。選手も今年ずっと頑張ってきて10連勝、12連勝をした中で、(新型コロナ禍で)サポーターも来られない中でここまで来た。プレゼントをもらったと思って、大勢いる中で優勝しようと話をした中で、強気でやれるかの話をした。選手の気持ちの勝利です。

-試合後の会見で、MF中村が「もうちょい早く出るかと思ったので、ためたなあ」と笑って言っていた

鬼木監督 本人にも終わってから言われました(笑い)。点差がついた中でいろんな選手を使いたい思いはあったが、同時に、あそこまで引っ張って全力でやり続けている選手の姿を見たら、少しでも長い間ピッチに立たせたいなと。両方の思い、今年全員で戦ってきたという思いと(攻守で)スイッチの入ったゲームをスタートからやってくれた選手に、少しでも良い形でという、両方の思いがああいう形になりました。

-常に1戦1戦と言ってきた。最速V、最多勝ち点と記録を更新した

鬼木監督 日々の積み重ねだと思うし、いろんな意味で特別なシーズンだなと思っている。今後独走して優勝はなかなか難しいんだろうと思うが、自分たちの選手を信じて戦えばできないことはないと思った。1戦必勝と戦ってきたが優勝したので、今度は記録にチャレンジすべきと考えている。

-ハットトリックのMF家長は直近2試合は欠場だったが、理由はけがか

鬼木監督 けがですね。足首を(14日)鹿島アントラーズ戦でひねって、かなり痛めていました。今日も、昨日もかな、注射を打ちながらやっている状況で、彼のおとこ気に期待して使ったが応えてくれた。背中で見せる選手、結果で見せる選手だなと、敬意を払います。