リーグ5連覇を逃したホンダFCが、FCマルヤス岡崎に2-3で敗れ、リーグ戦を4位で終えた。今季限りで退任する井幡博康監督(46)は、試合後にあいさつ。「今季は15試合(5勝7分け3敗)で終わり、あっという間だった。選手たちは苦しみながら最後まで戦ってくれた。誇りに思う」と感謝した。

今季限りで引退するFW古橋達弥(40=浜松市出身、磐田東高出)とFW大町将梧(28=旧浜松大出)が、先発出場。大町は前半4分、先制点を挙げ、地元ファンを喜ばせた。ともに後半12分に交代。都田で最後の雄姿を披露した。

2人もあいさつに立ち、大町は20年のサッカー人生で「この5年間が一番楽しかった」と振り返った。引退は早いとの声には「このチームで最後にしたかった」と取材陣に話した。古橋はあいさつで感涙。「22年前、このチームで自分を成長させてくれて、Jリーグで行き場を失って、また迎え入れてくれた。感謝しかありません」と訴えた。

来月13日、天皇杯4回戦で今季JFL優勝のヴェルスパ大分と対する。指揮官は試合後、すぐに選手らとミーティング。「気持ちを切り替え、しっかり締めていく。ホンダらしく戦いたい」。前回8強のアマチュア軍団は、再びJリーグ勢と対戦するまで、歩みを止めない。【倉橋徹也】