2位アビスパ福岡が、J1昇格への執念で後半に2点を奪い、引き分けに持ち込んだ。

前半は、DF上島拓巳(23)が「チーム、個人としてふがいない前半だった」と反省。防戦一方だった。だが、後半は、スタートから一気に選手3人を入れ替え、猛攻に転じた。

「全員の気持ちが変わったのは事実。失うものはないので、リスクをかけて前がかりに攻めた」と上島も振り返った。

パワープレーで攻め続け、同39分、MF田辺草民(30)が右クロスを押し込んで1点差。同42分、カウンターから田辺の左クロスをFW遠野大弥(21)が「理想の形だった」という値千金ゴールを決めた。

わずか3分間で2得点の猛爆で追いつき、遠野は「価値のある勝ち点1。残り3試合は上だけ見て、全部勝てるように頑張りたい」と気持ちを切り替えた。