昌平(埼玉)が京都橘(京都)に2-0で勝ち3回戦に駒を進めた。J2新潟に加入が内定しているFW小見洋太(3年)が1得点1アシストの活躍。前半20分に独特の蹴り方で自ら得たPKを右上へ冷静に決めると、続く24分には左サイドからのパスでMF平原の追加点を演出した。12月31日の高川学園との初戦では終盤に2点を追いついてのPK戦で辛くも勝利。「1回戦で結果が出せなかったのでほっとしている」と話した。

PKは、小刻みな助走でじりじりとボールに近づく独特の形を持っている。50回(日刊スポーツ調べ)ほど足踏みするような形で前進しGKを幻惑。1年時に先輩から「蹴り方を決めた方がいい」とアドバイスをもらい、オリジナルの蹴り方を考案。以降「公式戦では外したことがない」。自信のあるキックでチームを勢いづける先制点を奪った。

中学時代に所属した大宮ジュニアユースからユースに進む道もあったが全国選手権へのあこがれを持って昌平に進学。前回大会は2年生ながら8強進出に貢献し、点取り屋として選手権の舞台に戻ってきた。「今日も、まだまだ決められるところがあった」。目標の得点王を手にして高校ナンバーワンFWであることを証明してJリーガーとなるため、勝ち続ける。【岡崎悠利】