29年ぶり3度目出場の堀越(東京A)が、丸岡(福井)を下して初の8強入りを決めた。

前半30分、右サイドを突破したMF古沢希竜(2年)が、相手を1人かわして、正確なクロスをゴール前に入れると、中で待っていたMF中村ルイジ(2年)が、相手と競り合いながら打点の高いヘディングをたたき込んだ。

後半ロスタイムには主将のMF日野翔太(3年)が、PKを落ち着いて流し込み、試合を決定づけた。前半32分、丸岡にゴールポスト直撃のシュートを浴びるなど、攻め込まれる時間もあったが、GK平野裕太(3年)を中心とした粘り強い守備で、80分間を無失点で戦い抜いた。

佐藤実監督(44)は「丸岡さんのすごい攻撃で攻めることができなかったが、選手たちが冷静にプレーしてくれた。多くの人に感謝しながら我々のサッカーをやっていきたい」。先制点の中村は「いいボールが入ってきて決めるだけでした。これまでやってきたことを出し続けたい」と力を込めた。