藤枝明誠(静岡)はPK戦の末、6-7で山梨学院(山梨)に惜敗した。

前半31分、藤枝明誠は自陣でボールを奪われ、カウンターから先制点を献上。2試合連続で先制される展開となったが、直後に同点とした。松本安司監督(51)も「よく追いついたと思う」。左CKからの流れから、MF賀茂大紀(3年)が左足で押し込み、同点。県大会MVPの今大会初ゴールで試合を振りだしに戻した。

後半は球際で激しい攻防を見せた。守備では相手のロングスローをしぶとくはね返す。攻撃ではFW高野雷我(3年)とMF小林洸(3年)がドリブルで攻撃を引っ張ったが、無得点のままPK戦に突入。互いに6人が成功して迎えた7人目に失敗し、敗戦が決まった。

昨年度、全国優勝を果たした静岡学園に続く、静岡県勢の全国連覇を狙ったが、3回戦敗退。指揮官は「選手はいろんなところで『優勝』と言わなければいけないプレッシャーがあったと思う。勝たせてあげられなかったのは私の責任。選手はよくやってくれた」とねぎらった。