けが人続出の山梨学院は、PK戦の末にGK熊倉匠(3年)のストップで藤枝明誠(静岡)を下した。

1-1でPK戦に突入。両校全員が成功して迎えた7人目で、先攻の山梨学院はDF中根悠衣(3年)が落ち着いて決め、守ってはGK熊倉が相手のコースを完璧に読んでシュートを弾いた。

藤枝明誠とは、選手権の県予選前に練習試合を行い、12月中旬には選手権メンバー外3年生の引退試合も実施した間柄。熊倉は「うれしいけど、次につながっただけ。藤枝明誠さんのためにも、出られなかった選手のためにも勝てるように頑張りたい」と冷静に話した。

1回戦でDF板倉健太(3年)が、2回戦ではMF石川隼大(2年)が負傷した。この日もMF岩岡遼太(3年)が負傷交代。主力を欠きながらもベスト8まで勝ち上がった理由を、長谷川監督は「代わりに入る者が、代わりではなく自分の強みをもって入れている」と分析する。

準々決勝で対戦する昌平(埼玉)には、9月にプリンスリーグ関東で対戦して0-1で敗れている。熊倉は「リベンジしなきゃいけないと思っている。一致団結して全員で勝利に向かって頑張れたら」と意気込んだ。