全国高校サッカー選手権準決勝で山梨学院と対戦する帝京長岡に、同校野球部の芝草宇宙監督(51)がエールを送った。

芝草監督は「身近に全国の強豪の部活がある。選手は自然と『自分たちも』という気持ちになります」。野球部は6日から練習を開始した。サッカー部とは仲がいいだけに2年連続の全国4強入りは強い刺激だ。

芝草監督も帝京高(東京)時代、サッカー部と親交があった。同期は磯貝洋光(元ガンバ大阪)、本田泰人(元鹿島アントラーズ)、森山泰行(元名古屋グランパス)らのちに日本代表入りするメンバーがそろっていた。「負けていられないと思っていました」。

指導者としても影響を受けてきた。サッカー部の古沢徹監督(35)ら首脳陣の選手育成には「組織立てて選手を育てている」と参考にする。男子と同じく4強に進出した女子の松野智樹監督(47)とは「『サッカーも野球も基本が大事ですよね』とよく話しています」と言う。

今大会のサッカー部の戦いぶりについて感じたことを選手権後に野球部員に伝えるつもりでいる。「常に強いとはどういうことなのか。野球部にも感じてもらいたい。ぜひ全国制覇を達成して長岡に戻ってきてほしい」と期待をかけた。