2大会ぶり3度目の優勝を目指した青森山田はPK戦で敗れ、2年連続で決勝で涙をのんだ。

2年生で10番のMF松木玖生(くりゅう)は、11年前に同じ2年生で背番号10をつけ、同カードに敗れて準優勝に終わった先輩、日本代表MF柴崎岳(28=レガネス)らの無念を晴らせなかった。試合後は涙を拭いながらも、表情を変えずまっすぐに前を向き続けた。

10番の重圧に負けない強心臓は“ホスト界の帝王”ローランドを手本に生まれた。著書を愛読し、「強気な発言が好き。自分も強気な発言をして、プレーで見せられたらと思っている」とサッカーに還元している。好きな言葉は「寝てません。まぶたの裏見てただけです」「ローランドが下を向くのは、出勤時に靴を履くときだけさ」。悔しさを倍増させた「山田の10番」は、持ち前の強い気持ちで、3度目の挑戦に向けて牙を研ぐ。

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