J2アルビレックス新潟の大卒ルーキーDF遠藤凌(22=桐蔭横浜大)が開幕スタメンへ向け、得意のフィード力でアピールを続けている。

高知キャンプ15日目の8日、午前練習は2対2や5対5のミニゲームを繰り返した。「(疲労で)体はきついし、プロのプレースピードにまだまだ慣れていない」としながらも、「センターバックの位置からビルドアップに関われる部分は持ち味の1つ。いいプレーをもっと出していきたい」と意気込んだ。

最終週に突入した1次キャンプ。「人見知りするタイプ。チームの雰囲気には少しずつ慣れてきた」と静かに笑うが、宿舎では年齢が近い本間至恩(20)、秋山裕紀(20)、岡本将成(20)らとカードゲームでコミュニケーションを取り、ピッチ上では年上選手にも遠慮せず声を張り上げる。6日のJ3カマタマーレ讃岐戦(3○0)では、的確な指示と味方の足元に落ちる正確なロングパスで存在感を示した。「周りの選手の特徴も把握できてきた。監督が取り組む特殊な戦術を理解し、チーム力を向上させたい」と話す。

新たなDFリーダー誕生へ。大学4年時に主将を務めた遠藤は、守備の要である舞行龍ジェームズ(32)とJ1名古屋グランパスから復帰の千葉和彦(35)を手本に成長を続ける。「試合に出るには、越えなければならない壁。盗めるところ全てを盗みたいし、2人はアドバイスもくれる。(高知キャンプでの)残り2試合で自分の武器をアピールしながら、スタメン争いに食い込みたい」と決意を示した。【小林忠】