沖縄キャンプ中のヴィッセル神戸は、10日間に及んだ合宿を13日に打ち上げる。12日は三浦淳寛監督(46)がオンラインで取材に応じ、キャンプの総括として「80点」の合格点を与えた。

「ここに参加している選手は(チームコンセプトなど)すべて理解したのかなと思う。私の中では結構、満足している。80点くらいのデキ。普通はこれだけ厳しい練習をすれば、何人かけが人がでるかもしれないが、打撲とか小さなけがなので、80点を付けてもいい」

昨年12月に右太ももの手術を受けた主将MFアンドレス・イニエスタ(36)は、リハビリのためにキャンプ不参加となった。

その代役候補について、指揮官は「彼の代わりはいない。スペシャルな選手で、まねしようとしてもほぼ不可能」と話しながらも「いない中で、何人かおもしろい選手は出てきている」と補足した。

J2東京ヴェルディから移籍したMF井上潮音(23)らが候補だと認め、昨季から出場機会が増えているMF郷家友太(21)やMF安井拓也(22)らとの競争が激化しているとみられる。

キャンプのMVPについては練習量の多さ、練習への姿勢、若手への影響力などからMF山口蛍(30)を挙げた。

今キャンプは報道陣を含めて完全非公開で行われ、練習試合は1試合消化したという。神戸に戻ってからも1試合予定しており、27日のガンバ大阪とのJ1リーグ開幕戦(ノエスタ)に向けて、本格的にチームの状態を上げていく。昨季14位に終わったリベンジのシーズンが始まる。【横田和幸】