J3アスルクラロ沼津に頼もしい戦力が戻ってきた。25日、裾野市内で行ったJ3長野パルセイロとの練習試合で、負傷離脱していたDF安在達弥(24)が約4カ月ぶりに実戦復帰した。

右サイドバックで先発し、45分間プレー。MF染矢一樹(34)との連係で、同サイドの攻撃を活性化させた。試合は引き分けたが、完全復活へ前進。「心肺機能も問題なくやれた。リハビリ明けとしては良かった」と振り返った。

安在は昨季、J2東京Vから期限付き移籍で加入。開幕から21試合連続で先発するなど、主力として活躍したが、第22節以降は右足股関節痛で離脱した。「全試合出場もかなわず、悔しかった。得点に直結するプレーもなかったので、今年は個人としての結果にも、こだわっていきたい」。加入2年目の今季は、チームを勝利に導くプレーを目指す。

沼津は、来月20日のホーム今治戦(愛鷹)で今季開幕を迎える。安在は「出場時間を延ばしながら、センターバックやボランチなどとの連係も高めていきたい。開幕戦にはスタメンで出たい」と力を込めた。残り約1カ月。白星発進を目指し、調整を進める。【前田和哉】

◆安在達弥(あんざい・たつや)1996年(平8)5月9日、東京都生まれ。小、中、高とJ2東京Vの下部組織でプレー。中央大を経て、19年に東京Vに加入。J2通算4試合無得点。J3通算21試合無得点。172センチ、69キロ。血液型O。