J1徳島ヴォルティスからJ2アルビレックス新潟に期限付き移籍加入したGK瀬口拓弥(32)が3日、チーム練習に合流した。

「練習の雰囲気はいい。まずはケガをしなくて良かった」。合流初日は、練習の流れと進め方を確認した。

新潟はGK小島亨介(24)が脛骨(けいこつ)疲労骨折(2月9日手術、全治約4カ月)で戦線離脱。GKは阿部航斗(23)と藤田和輝(20)の実質2人体制になっており、開幕1週間前に瀬口に声がかかった。時期に加え、徳島は今季J1昇格という中、葛藤もあった。徳島のGKは5人体制で、昨季出場機会はなかった。「自分の今の立ち位置を考えた時に、新潟でプレーすることに対しての周りの意見と自分の意見がリンクした」と移籍決断の心境を明かした。

GKでは最年長になるが、瀬口は「年齢は関係ない。誰からでもいいところは盗みたいと思っている」と話す。一方でベテランとして「ポジショニングなどプレーの判断基準がどこにあるかを示せると思う」と経験を伝えていくつもりだ。

「目標はJ1昇格です。自分にできることは全てやります!」。ホームスタジアムのビッグスワン“未経験”の瀬口は「どんな雰囲気なのか、楽しみ」と6日のホームV・ファーレン長崎戦に気持ちを向けていた。【飯嶋聡美】