横浜FCが、勝てない。ホームのサンフレッチェ広島戦は前半だけで3失点。攻撃の糸口も見えず、そのまま敗れた。好調広島が相手だったが、完敗した。

細かいパスミスが目立って自滅ともいえる展開だった。これで0勝1分け7敗。開幕から6連敗を喫し、前節の柏戦(ニッパツ)で引き分け、ようやく勝ち点1をマーク。最下位を脱出したものの、再び最下位へ。今季未勝利の中、試合後にはスタンドから怒号も。下平監督の去就も、危ぶまれる状況となった。

ただ、勝てない中で、下平監督の「つなぐサッカー」が構築されてきたことも事実。同監督は当時J2だった19年シーズン途中にヘッドコーチから監督に昇格。GKを含めた最後部からのビルドアップ(組み立て)を軸にするサッカーでチームを14位から2位に引き上げ、J1昇格へと導いた。

降格のなかった昨季は15位だった。54歳となったFWカズ(三浦知良)などのベテラン勢と、若手をうまくマネジメントし、攻撃的なサッカーを展開してきた。次節は11日、アウェーで鳥栖と対戦。クラブとして何とか巻き返しを図り、まずは勝ち点3を積み上げたいところだ。