川崎フロンターレFWレアンドロ・ダミアン(31)が、2月~3月のJ1月間ベストゴールを受賞した。

対象となったのは、3月17日のヴィッセル神戸戦での先制弾。後半27分、味方DFのクリアボールをハーフライン付近で拾うと、相手GKが前に出ていることを感じ取り、その場で反転してゴールを決めた。

センターFW(CF)としてゴールを量産する一方、相手にボールが渡ると全力でプレスに走る。副将に就任した今季、ダミアンは献身的な姿勢でもチームを引っ張っている。

ポジションを争うのはFW小林悠(33)だが、7日のサガン鳥栖戦ではダミアンがCFに、小林が右ウイングに入った。2人が同時に先発したのは今季2度目だった。鬼木監督は「片方がずっと試合に出ていたら得点王も狙える」と実力を認めながら、連戦でも強度が落ちないローテーションを試行錯誤している。

指揮官はそんな2人の関係性について、「お互いにリスペクトし合っていて心強い。刺激し合える選手同士で、絆も感じる」という。強度の高い川崎Fのサッカーにおいて、最前線から猛プレスをかけて守備の起点となっている点も評価し、「その姿勢は他の選手にも浸透している。後ろの選手も『前線が頑張っている』と口にする。2人には感謝したい」と話した。

小林は、ダミアンと自身では持ち味が異なる点を主張した。同時に「人間性が素晴らしい。ライバルでも嫌いにはなれないし、彼の頑張り、チームのためにやる姿勢は、見習わないといけない。リスペクトしているし、信頼しているし、大好きな選手です」と、良きライバルの存在にあらためて感謝した。