2試合連続でベンチを外れていたセレッソ大阪のブラジル人、レビークルピ監督(68)は、14日の徳島ヴォルティス戦(ヤンマー)から満を持して3試合ぶりの指揮を執る。13日に大阪市内で行われた練習から現場に戻り、オンラインで取材対応した。

「今日から現場に復帰した。ピッチに立てるのが何よりの喜び。選手には(14日の試合は)ホームなので、攻撃的な姿勢を示してサポーターに勝利を届けようと伝えた」。1週間ぶりに選手と対面した指揮官は笑顔だった。

チームから新型コロナウイルスの陽性者3人(選手1人、トップチーム関係者2人)を出した影響で、一時は濃厚接触疑いとなった同監督は、6日横浜Fマリノス戦の指揮を外れた。

その後に接触者に該当しないと結論が出て、かつ2度の陰性判定を受けたが、クラブ判断で念のため、10日アビスパ福岡戦もベンチから外れた。その間は小菊昭雄コーチ(45)が代行指揮し、1分け1敗だった。

同監督はこの1週間、ホテルで自主隔離していたという。「体調はいつも通りだが、ホテルにずっといたので(運動不足で)脂肪がたまり、そちらが危険です」とジョークをまじえて「やはり普段できるものが、できなくなるとありがたみが分かる。友人や家族と普通に過ごすことのありがたみが分かった」と話した。

感染した選手1人、さらにMF坂元達裕(24)やMF原川力(27)ら故障者、入国後の自主隔離期間中のオーストラリア人FWアダム・タガート(27)らは、まだ合流できていない。戦力は決して整っていないが、大ベテラン監督の陣頭指揮で、5位C大阪は3試合ぶりの勝利をたぐり寄せる。【横田和幸】