アスルクラロ沼津と藤枝MYFCによる今季初のJ3静岡ダービーは、1-1の引き分けに終わった。0-0の後半20分。沼津FW高橋潤哉(23)が、PKを決めて先制した。ホームで先手を取ったが、アウェーの藤枝も同33分に反撃。FW押谷祐樹(31=浜松市出身、磐田U-18出)が、CKから同点弾を奪った。共に今季新加入のFWが移籍後初ゴールを記録したが、両軍とも勝ち越し点は奪えなかった。

沼津は今季J2山形から期限付き移籍で加入したFW高橋が「沼津1号」を決めたが、ホームで勝ち点3を逃した。後半20分に自身のクロスが相手のハンドを誘い、PKを獲得。自らゴール右隅へ決めたが、後が続かなかった。同点とされて迎えた終了直前。右クロスを頭で合わせたシュートは、クロスバーを直撃した。チームとしてもシュート15本で1得点。複数得点の試合が1度もない今季の課題が、浮き彫りになった。高橋は「1点では勝ちきることは難しい。チャンスを決めきれるようにしていかないと」と話し、笑顔は少なかった。