2位名古屋グランパスは首位川崎フロンターレと29日にホームで、5月4日にアウェーでJ1リーグ2連戦に臨む。

今季から名古屋に移籍した元日本代表FW斎藤学(31)は、昨季まで3年間、川崎Fに在籍。古巣との初対戦に向け27日、オンライン取材に応じた。

約15分間の取材で、斎藤は「まずは自分が試合に出ないことには」など何度も気を引き締めながら、古巣への思いを口にした。

「今年見ていて、川崎Fは相手のミスを得点につなげる力が強い。失点などスコアが動いた後が強い。(自分が在籍していた)昨年も意識していたが、畳みかける力が強い。4年で3回優勝していることが、そもそも強い」。“強い”を何度も繰り返し、リスペクトの思いを語った。

斎藤は今季、開幕から12試合で9試合に出場。うち先発が3試合。ゴールはないが、フィッカデンティ監督から攻撃の貴重な存在に認められ、従来の左サイドだけでなく、トップ下までこなしている。

「お互い、いい成績で試合ができる。そういう注目される状況にしたのは僕らでもあるし、川崎の実績でもある。まずは楽しみたい」

王者川崎Fとは昨年、名古屋はホームで1-0、アウェーで0-3とし、1勝1敗だった。

「相手は気が緩むチームではないが、世界中のクラブ見ても完璧なチームは存在しない。どこかで穴やスキを見つけていきたい」

開幕12戦で無得点試合がない川崎Fに対し、同じ12戦で10試合の無失点試合をしている名古屋。斎藤は「攻守両面で貢献できるように、全選手で一丸になって勝利に導ければ」。わずか勝ち点3差で追う名古屋は、背番号19の献身的な守備、そして今季初ゴールが期待される。【横田和幸】