藤枝東が藤枝明誠との「藤枝ダービー」を1-0で制し、貴重な勝ち点3を積み上げた。後半14分、右クロスにFW川口大介(3年)が反応。逆サイドから飛び込み、右足で合わせた。2戦ぶりの今大会2点目で、同地区のライバルを撃破。「絶対に負けられなかった。勝ちきれて良かった」と、駆け寄る仲間と笑顔でハイタッチを交わした。

狙い通りの一撃だった。「『クロスに対して、逆サイドがチャンス』という意識がチーム全体としてあった」と明かした。アシストのFW中島悠翔(はると、2年)は、居残り練習でクロスの精度に磨きをかけ、値千金の決勝点をお膳立て。小林公平監督(36)も「意図的に取れた得点だった」と、うなずいた。

順位は3位のままだが、開幕から3勝2分けと無敗をキープ。5連勝で首位を走る静岡学園とJFAアカデミー福島にしがみついた。次戦は、県高校総体による中断前最後の一戦となる8日の浜松開誠館戦。川口は「上の2チームとの直接対決、総体に向けて弾みをつけるためにも負けられない」と、表情を引き締めた。ダービー勝利を連勝街道の足がかりとする。【前田和哉】