ジュビロ磐田は今季初の引き分けに終わった。アウェーで愛媛とスコアレスドロー。試合前の強雨でピッチに水が浮くコンディションの中、17本のシュートを放ったが、無得点。鈴木政一監督(66)は「何とか勝ち点3を取りたかったので、結果は残念」と悔しさをにじませた。

本来の戦い方ではなかった。特に前半はピッチコンディションに悩まされた。敵陣ではボールが止まるシーンが多く、パスのほとんどが浮き球。得意とする小気味いいパスワークは出せなかった。MF今野泰幸(38)は「どうしても蹴ってしまうサッカーになってしまった」。前半の戦いが響き、後半の45分間だけでは攻撃のリズムをつくりきれなかった。

ただ、守備は6試合ぶりの無失点。試合前、選手間で強調し合っていたという「失点ゼロ」の目標は達成できた。勝ち点1は最低限の結果。DF森岡陸(22)は「J1昇格のためには勝たなければいけない。次はゼロで抑えて勝ちたい」と前を向いた。次戦は中3日で、昨季J3優勝の秋田と対戦(ソユスタ、午後1時)する。アウェー連戦となる一戦での勝利を、上位浮上へのきっかけにする。

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