鹿島アントラーズがアビスパ福岡に引き分け、プレーオフ進出を決めた。

ブラジル人新助っ人のMFディエゴ・ピトゥカ(28)が公式戦初先発し、ホームのカシマスタジアムでデビューを果たした。

ブラジル1部サントスから加入した新助っ人は今年1月30日のブラジルでのリベルタドーレス杯決勝以来の先発出場。1タッチでボールをさばき、両サイドへパスを展開し、中盤で小気味よく攻撃のテンポをつくった。前線へ意表を突くスルーパスを送る場面もあった。ただ、約3カ月ぶりの先発で、後半は疲労から動きは重くなったが、判断のスピードは変わらず、最後まで視野の広さは健在だった。

試合後、ディエゴピトゥカは「3カ月、愛しているサッカーができなかったので、サッカーができてうれしく思う。90分近く出場できたのは大きな収穫だった」と振り返った。自身のコンディションについては「まだ50~60%ぐらい。自分という選手は自分に対して非常に厳しい。試合に出られたのはうれしいが、自分のパフォーマンスに対してはシビアに評価している」と厳しかった。

「アントラーズにタイトルをもたらすために来た」と明言する。連戦で、仲間と一緒にゲーム形式の練習をする時間はほとんどなかったが、ともにプレーしたMF白崎凌兵は「3人目のパターンとか、今までになかった崩しがあった。欲しいタイミングでパスが出てくる。後半は疲れていたと思うので、ボールが来なくなったんですけど(笑い)、コンディションが上がればもっとやってくれる。個人的にはやりやすかった」と話す。コンディションを上げていけば、MFレオ・シルバ、MF三竿健斗らと創造性あふれるプレーで攻撃を活性化させてくれそうだ。【岩田千代巳】

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