またしても清水は、今季リーグ戦ホーム初勝利を逃した。今季未勝利の最下位・横浜FCに1-1。相手の6倍以上となるシュート13本を放ちながらも、得点はFWチアゴ・サンタナ(28)の1点のみ。決定力不足に泣き、直近7試合勝ちなしとなった。

気温30度を超える中での一戦で勝ち点3を取りこぼし、大きな疲労感が残った。後半13分、サンタナがエリア内の混戦を制して先制点。今季4点目を「良いポジションを取れた」と振り返った。だが、5分後にFKを沈められて失点。その後は、失った流れを引き戻せなかった。ロティーナ監督(63)は「苦労して先制したが、すぐに追い付かれて、少し自信を失ってしまった」とうなだれた。

風上に立った前半の好機を逃し続けた点も痛かった。押し込みながらも、最後のプレーの精度を欠く課題を露呈。DF奥井諒(31)は「前半で2-0、3-0にするチャンスはあった。そこが引き分けの最大の要因」と唇をかんだ。

リーグ暫定16位に低迷する。前節の17位大分戦(0●1)に続き、またも下位相手に勝てなかった。次節は15日、2位の名古屋とホームで対戦。苦しい戦いが続く。【古地真隆】

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