J2アルビレックス新潟のFW鈴木孝司(31)が23日のホーム京都サンガFC戦で「男児誕生楽しみ弾!」を奪い、チームを3試合ぶりの勝利に導く。19日、聖籠町での練習後に、夫人が第1子を6月に出産予定だと明かした。16日の前節アウェーFC町田ゼルビア戦(1●2)で右足のケガから復帰を果たし、コンディションは右肩上がり。3月27日東京ヴェルディ戦以来のホーム戦出場での今季5得点目で、夫人に、サポーターに「頼もしい」エースぶりを見せつける。

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うれしさオーラ全開のエースが「パパの決意」を口にした。練習後、19年9月に結婚した夫人との間に、第1子が誕生することを明かし、「男の子が生まれる予定。今から楽しみ」と笑顔を見せた。ただ、練習中は本番さながらの“バチバチ”モード。「『町田戦の黒星があったから優勝できた』とシーズンが終わってから言い合いたい。今日はみんなピリピリして、いい練習ができた」。

4月11日のモンテディオ山形戦以来の戦列復帰となった町田戦は先発し、後半26分までプレー。「体は動いたし、試合勘もそこまで落ちてはいなかった」と話したが、2度の決定機を逃したことを悔やんだ。チームは序盤の2失点が響き、今季初黒星。攻撃面は後半に立て直したが、前半、チームは鈴木のシュート1本に抑え込まれていた。「久しぶりにピッチに立ち、うしろに重心が向いているな、と感じた。最初からもっとパスで前進できるよう、全員ですり合わせていきたい」と改善を求めた。

23日は勝ち点1差に迫る3位京都との大一番。「戦い方を警戒される中、どれだけ臨機応変にプレーできるか。チームとしても、個人としても、いい形で当日を迎えたい」。3月27日の東京V戦以来のホーム戦出場とゴールゲットに向け、エースが準備を進める。【小林忠】