ガンバ大阪のプロ2年目、FW塚元大(つかもと・だい、19)が29日、恩師に感謝の勝利を誓った。18位のG大阪は30日に、本拠パナスタで最下位20位の横浜FC戦を迎える。勝てば今季初の2連勝で、J2降格圏からの脱出に近づく。3試合連続で先発の可能性が高いホープが、オンラインで取材に応じた。

ユースから昇格1年目だった昨年は、主にJ3リーグが主戦場だった。当時の森下仁志U23監督(48=現G大阪ユース監督)からは何度も励まされたといい、「自分の特長も見失いそうになったが、仁志さんから、しんどい練習をやったら力がついてくると言われて、信じてやってきた」と振り返った。J3で24試合3得点、J1リーグでは最終戦で初先発を飾るなど6試合に出場できた。

今季は開幕からベンチ入りさえなかったが、チームの不振が続いたことで出場機会が巡ってきた。最近4試合連続で出場中。本来はFWだが前節は左ウイングで先発するなど、J3で経験したポジションで力を発揮した。8試合ぶりの白星、ホーム今季初勝利に貢献できた。

塚元は試合後の公式会見でも、森下氏の名前を出すことがある。0-3で敗れた16日の浦和レッズ戦でも「好きなサッカーで生活していることに感謝し、もう1回、頭に入れてから試合に出た」などと、恩師からのパワーフレーズを思い出し、先発出場した。戦術や技術以上に、精神面の大切さを教えてくれた森下氏に感謝し続けている。

「去年から(J1で)合わせて10試合出ている中で得点とアシストがなく、そろそろ取らないといけない。明日は結果で示したい」。塚元が育ったG大阪ユースで今季から指導する森下氏のため、レギュラー獲得を目指す自分のため、横浜FC戦で結果を出したい。【横田和幸】

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