J2ジュビロ磐田は1-0でツエーゲン金沢を下し、今季2度目の3連勝を飾った。

後半11分、FWルキアン(29)が5試合ぶりのゴールで先制点。得点ランクトップタイの今季10点目が決勝点となった。守備も3試合連続無失点。勝利に導いた助っ人は「チームの成長を実感できている」と自信たっぷりに振り返った。

技ありだった。ルキアンはMF松本昌也(26)からのスルーパスで右サイドを突破。エリア内に進入すると、瞬時に状況を見極めた。「中に味方が見えなかったし、相手GKもクロスを読んでいるのが分かった」。角度のない位置だったが、狙いをクロスからシュートに切り替え、逆サイドネットに流し込んだ。

個人技でこじ開けた貴重な1点をチームで守り切った。ルキアンは「無失点での勝利が大きい」と強調。決勝点を演出した松本も「失点ゼロが非常にいいこと」と好調の要因を挙げた。5月の6試合は4勝2分けと負けなし。J1自動昇格圏の2位と一時は最大9差離れていた勝ち点は、暫定ながら「1」に縮まった。「僕らは勝たないと何も始まらない。このまま勝ち続けたい」とルキアン。追走の勢いは止まりそうにない。【神谷亮磨】