名古屋グランパスDF藤井陽也(はるや、20)が7日、三菱自動車水島FCとの天皇杯2回戦(9日、長良川)に向けてオンラインでの会見に臨んだ。

「いい準備をしていけたらと思っている。今まで出番がなかった中で、チャンスがくれば、対人の強みと攻撃の起点になれたらと思っている」

187センチの長身でU-16、U-17と各世代の日本代表に選出された将来を期待されるセンターバックだが、今季リーグ戦で出場は0。体重79キロと細身で自身の課題を理解し、「フィジカルの強化に努めてきた。より高みを目指していきたい」と話す。

リーグ戦で出番がない若手にとって、カップ戦はいわば自己の能力をアピールする「プレゼンテーション」の場となる。藤井も「(フィッカデンティ)監督、サポーターに認めてもらえる存在になりたい」と意気込んだ。

チームは主将のDF丸山祐市(31)が右膝の大けがで、今季絶望の危急事態に陥った。藤井は「チームとして不安がある」と話す一方で、「自分がやってやる気持ちが強い」。自身の課題として「DFとして経験値が足りないと思っている。(他の選手を)参考にして自分の良さを出していきたい」。レギュラー獲得へ、「1歩目が天皇杯」と力強く言った。【実藤健一】