J2アルビレックス新潟のMFロメロ・フランク(33)が今日21日のアウェーブラウブリッツ秋田戦での完全復活を誓った。

4月17日の金沢戦で右ふくらはぎに肉離れを起こしてから約2カ月。徐々にコンディションを整え、今月17日からチーム練習に部分合流。20日は全メニューをこなした。実戦復帰は7月上旬とみられていたが驚異の回復力。「監督から『(秋田に)連れて行くぞ』とさっき言われた。昨日(19日)と話が違う」と笑顔。急いで支度を整え、ドタバタで移動バスに乗り込んだ。

離脱中、定位置の右MFでは谷口が6得点、矢村が2得点。だがベテランは焦らず、ピッチに立つ自分を常にイメージし続けた。「ベンチ外だからこそ見えた景色がある。苦しい時間帯にボールキープや背後への飛び出しを見せたい」とケガの功名として得た「眼力」で、ここ5戦1勝1分け3敗のチームを上昇モードに導くつもりだ。

秋田戦はJ2唯一の月曜日開催。19日に1位京都と2位磐田がともに勝ち点を41に伸ばし、3位新潟と同37で並ぶ4位琉球が敗れたため、今節での順位変動はない。それでも戻ってきた男は勝利のみを追求する。「得点、アシストで結果を残し、チームに勢いをつけたい」と頼もしい言葉を並べた。【小林忠】