韓国Kリーグ4連覇中の絶対王者で、ACLでも過去06、16年に2度優勝経験のある全北が、第2戦でガンバ大阪と引き分けた。1勝1分けとなり、得失点差でG大阪に続くH組の2位につける。

その全北の背番号17、日本人選手のMF邦本宜裕(くにもと・たかひろ、23)が先発し、前半17分、こぼれ球から強烈な左足のミドルシュートを決めた。175センチ、77キロのレフティーで、創造力あふれるプレーが目立った。

邦本は福岡・北九州市生まれの23歳で、浦和レッズユース時代はトップチームの練習に参加するなど将来を嘱望された。16歳で出場した13年10月の天皇杯3回戦のJ2モンテディオ山形戦では、クラブ史上最年少公式戦出場を果たし、初ゴールも決めていた。当時は「東京五輪世代のエース」とも呼ばれた。

その後は15年からアビスパ福岡に約2年半在籍し、J1では通算20試合1得点、J2では5試合無得点の成績。17年途中に福岡とは双方合意の下で契約を途中解除となった。

無所属の時を経て、18年に入団したKリーグ慶南FCでは準優勝に導く立役者の1人になった。さらに20年にはステップアップし、現在の全北に所属していた。