名古屋グランパスがラチャブリFCに快勝で無傷の4連勝を飾った。

前節で4-0と快勝した相手の徹底して引いて守る戦いに前半は苦戦。7割以上ボールを保持しながら、ゴールをこじ開けられず0-0で折り返した。

打開したのは後半6分、FWマテウスだった。左からのクロスが相手DFに当たって軌道が変わるが、マテウスは胸トラップから左足を振り抜いて先制ゴールをたたき込んだ。マテウスは「前半は(相手)守備に締められてきつい戦いだったが、後半はチームとしていい戦いができた」。

マテウスの先制弾から流れが生まれた。後半28分には途中出場のFW山崎とのコンビでFW柿谷が追加点。さらに34分、今度は柿谷がお返しとばかりのお膳立てから山崎が3点目のゴールを決めた。

マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は「リードしてから2点、3点と入ったので我慢して戦えたのがよかったと思う」。2点目を決めた柿谷も「相手の守り切るというパワーを感じたが、こういう難しい試合こそ自分たちを信じて、最後までやりきることが大事」とチーム力での勝利に胸を張った。

すべて無失点で4連勝の名古屋は勝ち点12とした。2位の浦項(韓国)も勝って勝ち点9。残り2試合で、名古屋は次節(4日、ジョホール・ダルル・タクジム戦)にもG組1位が決まる。指揮官は「外から見ているほど楽じゃない4勝だが、最後まで勝って帰りたい」と意気込んだ。