コンサドーレ札幌が徳島に1-0の完封勝利を挙げ、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。後半43分に相手オウンゴールを誘い、競り勝った。前半37分、MF青木亮太(25)の神クリアも光り、無失点にしのいだ。「前節(鹿島戦0●4)は負けてしまったので2連敗しなくて良かった。チーム全体で戦って取れた勝ち点3」と青木。東京五輪期間前、最後のホーム戦を笑顔で終えた。

前半からチャンスを作ってペースを握ったが、なかなか得点を奪えずにいた。そんな中、訪れたピンチを救ったのは青木だった。左サイドから自陣ゴール前に姿を見せていた。相手シュートに反応。右足ではじき、失点を防いだ。「スゲさん(GK菅野)がニアを消してくれていたので、ファーは自分がと準備していた」と、ナイスカバリングでチームを鼓舞した。

執念でスコアレスドローを回避した。試合終了間際だ。後半途中で投入されたFW菅が左クロスを供給すると、相手に当たってゴールに吸い込まれた。決勝点を“アシスト”し「結果につなげられたのは良かった」。ペトロビッチ監督(63)も「最後まで諦めず戦う姿勢、ホームで勝つという気持ちが勝利につながった」と振り返った。

8勝4分け7敗の勝ち越しでシーズン前半を折り返した。順位は11位をキープ。「勝利したことで自分たちはさらに上を目指していけると示せた」と指揮官。後半は上位進出へ巻き返しを狙う。【保坂果那】