J3藤枝MYFCの須藤大輔新監督(44)が27日、藤枝市役所を訪れ、北村正平市長(74)を表敬訪問した。今月12日に監督交代が正式発表。来月1日からチームを指導するため、この日が新指揮官として臨む“初仕事”だった。須藤監督は緊張した面持ちで所信表明。「サッカーの街・藤枝にあるクラブがJ3にいてはいけないと思う。1年でも早くJ2に昇格させたい」と決意を口にした。

同監督にとって、藤枝は現役最後のクラブ(当時は東海社会人1部リーグ所属)だった。引退後は指導者となり、2018年6月から同年12月まで鳥取を指揮した経験がある。クラブのOBが監督を務めるのは今回が初めて。藤枝市出身の北村市長も「1番は勝つことで信頼してもらえる。気持ちを1つにして戦ってほしい」と期待を寄せた。

現在チームは14試合を終え、3勝5分け6敗で11位。J2自動昇格圏の2位福島との勝ち点差は「12」と厳しい状況だ。指揮官は「勝ち点差を考えればギリギリ。このチームにはポテンシャルが高い選手がそろっている。みんなで同じ方向を向いてやっていきたい」。藤枝が大逆転でのJ2昇格を目指し、新指揮官のもとで巻き返しを図る。【神谷亮磨】