ヴィッセル神戸新加入の元日本代表FW武藤嘉紀が、15年6月以来のJの舞台で決勝点をアシストする鮮烈デビューを飾った。後半開始から出場。同34分、左サイドからのクロスでMF山口のゴールを導いた。

三浦監督は「カウンターの特徴を出せた」。山口も「チャンスと思っていた。長い距離を走るのは自分の特徴。結果を出すことができてよかった」と話した。鹿島との上位を争う戦い。大きな白星を新戦力がもたらした。

MFイニエスタも「新しい選手が勝利をもたらした。チームとして価値がある。このまま勝利を続けていきたい」と手応えを口にする。神戸は今夏、武藤をはじめ日本代表FW大迫、さらにバルセロナでMLSのモントリオールに昨季まで所属していたFWボージャン・クルキッチの完全移籍での加入を発表した。

イニエスタは「新しい戦力が力になっている」と断言。上位を争う鹿島との直接対決を制し、4位に浮上した。今後は武藤だけにとどまらず大迫、ボージャンも出番を控える。「楽しみにしている」とイニエスタ。世界レベルで活躍の選手をそろえ、神戸の戦う体制が整ってきた。【実藤健一】