今季初の3連勝を狙ったコンサドーレ札幌は、敵地で大分と1-1で引き分けた。0-1の後半22分、ルーキーFW小柏剛(23)が3試合連発となる同点弾を決めたが、現在19位で降格圏内の相手に勝ちきれなかった。シュートは相手を4本上回る11本を放ち、CK12本も同点止まり。ペトロビッチ監督(63)は「逆転できる展開を作れていた。満足できる結果ではなかった」と振り返った。

ドローの中、新人が3戦連発と輝いた。後半から投入されたJ通算150試合目のFWジェイが頭で落としたボールを左足でトラップし、右足を振り抜いてゴールを奪った。指揮官が「うちにメッシが来るという話もあったが、剛がいるからいらないと言った」とジョーク交じりに話したことがあるほど、期待の逸材。ただ、相手GKのビッグセーブではあったが、前半39分に絶好機でのシュートを決められなかったこともあり、小柏は「あと1点取りたかったけど取れなかったのは自分たちの力不足」と悔しさをにじませた。

ホームで2-0で勝利していた相手からの連勝を逃した。上位を狙う浦和、東京から白星を重ねた勢いそのまま敵地に乗り込んだが、今節は主将のMF宮沢が累積警告による出場停止、MFチャナティップ、深井が負傷離脱中。主力不在も響き、加速することはできなかった。次節以降名古屋(7位)、川崎F(1位)と再び上位との対戦が続く。小柏は「上位に勝たないと上位に食い込めない。勝てるように準備していきたい」と、気持ちを切り替えていた。【保坂果那】

▽8試合ぶりに先発したDF岡村 失点の部分は体の寄せが甘くてやられてしまった。切り替えてやろうと思ったが、攻撃でチャンスメークできなかったのが前半で代えられた原因。