J2ジュビロ磐田は2-1でツエーゲン金沢を下した。14日の東京ヴェルディ1969戦と同様に先手を許す展開となったが、2試合連続で逆転勝ち。

勝ちきれる「チーム力」がついてきた。

金沢戦は前半から終始ボールを支配しながらも得点できなかった。重苦しい雰囲気の中でカウンターから失点。それでも、焦る様子はなかかった。MF遠藤保仁(41)は「全員が点を取って逆転するというゴールに向かう姿勢を出せた」。同31分、右サイドを崩し、クロスを遠藤が左足で合わせて同点。追う展開でも攻め急がず、人とボールが連動する本来のスタイルで試合を振りだしに戻した。

後半ロスタイムにはPKでFWルキアン(29)が決勝点。鈴木政一監督(66)は「選手たちが最後まで攻め続けた、シュートを打ち続けたという部分が、相手にプレッシャーを与えていたと思う」とうなずいた。シュート数も20-9。内容でも相手を圧倒していた。

遠藤は「決定機を決めるというのは毎試合課題。そういうシーンを決め切ることができれば、チームの目標達成までいけると思う」と話した。順位は暫定ながら、首位を死守。厳しい戦いを勝ち抜きながら、チームは着実に成長している。【神谷亮磨】

▽得点経過 後半27分 瀬沼優司(金沢) 後半31分遠藤保仁(磐田) 後半ロスタイム ルキアン(磐田)