鹿島アントラーズは名古屋に0-2で敗れ、2戦合計0-4で敗退が決まった。鹿島は今季、3冠を目標に掲げていたが、ルヴァン杯のタイトルは失い、天皇杯、リーグ戦のタイトル獲得に向かうことになる。

8月15日の徳島ヴォルティス戦を最後に、天皇杯、リーグ戦、ルヴァン杯でアウェーが続いていた。この日は20日ぶりのホームでの試合開催となったが、茨城県独自の緊急事態宣言で、県が保有する施設でのイベント開催は「1週間以内のPCR検査、もしくは抗原検査による陰性確認の徹底」が要請された。クラブは観客を迎え入れることを断念。試合前は運営スタッフ、取材の報道陣全員が、抗原検査を実施。キットが用意され、鼻に綿棒を入れ粘膜を拭い、試薬に検体をつける形式。判定まで約15分。線が1本なら陰性、2本なら陽性の判定になる。デルタ株のまん延で、どんなに注意しても感染するリスクがあるとされる中で、報道陣からは「結果が出るまでドキドキした」との声も聞かれた。

普段は試合開始1時間前からの受付だったが、検査時間を考慮し、2時間前に開場となった。屋外に検査場が置かれ、判定が出る前の待機所も用意された。クラブスタッフによると、陽性者は0人。9月11日のホームでのアビスパ福岡戦も無観客になる。【岩田千代巳】