アルビレックス新潟レディース(L)の守護神、GK平尾知佳(24)が新リーグ初勝利に向けて意欲を燃やす。16日は次節大宮戦に向け、聖籠町で練習を行った。WEリーグ開幕戦となったホーム長野戦は1-3で悔しいスタートとなった。ただリーグは始まったばかり。気持ちを切り替え、チームを初白星へと導く。アウェー大宮戦は20日、NACK(大宮)で14時キックオフ。

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平尾は気持ちを切り替え、集中しながらも笑顔で練習を行った。前節、ホームで迎えた長野との開幕戦(12日1●3)でまさかの3失点。「3点とも防げた失点だった。もっと細かいところまで追究しなければいけないと感じた試合だった」と振り返った。

昨季なでしこリーグ(1部)で新潟Lは、リーグ最少失点(17失点)だっただけにダメージは大きかった。試合後の夜は「眠れなかった」と言う。翌日のオフは笹川流れ(村上市)に行き、海を眺めながら考えと気持ちを整えた。

一度リセットし、フラットな状態でチームメートとも話し合いを行った。「初っぱなの3失点も、後々『良いきっかけになった』と思えるような試合にしていきたい」と今は次節に向けやる気をみなぎらせている。 次節は平尾にとってゆかりあるアウェー大宮戦。新潟Lに加入前、14~17年まで浦和レッズレディース(現・浦和)に在籍。「大宮は今年からできた新チーム。未知な事が多いが、個々のほとんどの選手は知っているのでうまく抑えたい」。特にJFAアカデミー福島と浦和レッズレディース時代にお世話になったというDF乗松瑠華(大宮=25)は、とても尊敬する先輩。「味方だったら心強いが、相手だとめちゃめちゃ嫌な選手」と苦笑い。対戦を心待ちにしている。

WEリーグはまだまだ始まったばかり。「『大丈夫だよ』と後ろからチームメートに安心感を持たせられるようなキーパーになりたい」。平尾は気持ちを新たにゴールを守り、チームを初白星へと導く。【飯嶋聡美】