北海道コンサドーレ札幌はホーム札幌ドームで福岡と対戦し、0-0で引き分けた。勝てば5年連続のJ1残留が確定する試合だったが、白星には届かなかった。ペトロビッチ監督(64)は「我々にとって難しいハードなゲームだった。選手たちは締まったゲームを見せてくれた」と振り返った。

9月26日に亡くなったクラブ最高顧問・石水勲氏(享年77)へ黙とうがささげられて始まったゲーム。前半はシュート0本と相手守備を崩しきれなかった。後半もMFチャナティップ(28)をはじめ4本のシュートを放ったが、相手の11本を下回った。

思うような攻撃はできなかったが、守備ではGK菅野孝憲(37)の好セーブが光った。後半5分、福岡MF渡と1対1になり打たれたシュートを阻むなどゴールを許さなかった。試合後、「相手を上回れず残念」としながらも、「ゴールが取れなかったという中で、無失点で僕たちも我慢できたというのは評価できる」と話した。

主力選手を欠く中での試合に耐えた。MFのルーカス・フェルナンデス(27)が16日の横浜戦で右眼窩(がんか)底を骨折し20日に手術。21日の練習で負傷し、左腓腹(ひふく)筋(ひふくきん)肉離れと診断されたMF宮沢裕樹(32)のほか、DF福森晃斗(28)は1試合の出場停止となっていた。引き分けに持ち込んでの勝ち点1にペトロビッチ監督は「よく体を張って戦ってくれた」とたたえた。

今季も残り5試合。次節11月3日湘南戦(札幌ドーム)に向け、チャナティップは「勝利を取りたいので、全力を尽くしたい」と意気込んだ。【山崎純一】