2位の京都サンガは大宮アルディージャに勝利し、勝ち点を78に積み上げた。0-0で迎えた後半ロスタイムに、MF川崎颯太(20)がヘディングシュートを決めて決勝弾。ワンチャンスをものにした。

試合後の曹貴裁(52)監督の一問一答は以下の通り

-試合の総括

曹監督 前節なんとか勝ち点3を取って、中3日でということで、少しメンバーをいじって本当に総力戦というか全員の力が必要だっていう試合だった。このサンガスタジアムでこの前終了間際のゴールが入ったように見えましたが、そんなことをほじくり返したい訳じゃなくて、そういう気持ちが最後ボールに乗り移ったというか、交代で出た選手もスタンドで見ていた選手もネットを揺らさないとゴールにならないというのを全員で共有してやってくれた。監督をひとつのチームで長くやっていた中でこういう勝ち方が何回かありましたけども、今日の勝ちはその何回の勝ちよりも、皆で勝ち取ったという意味合いが強いゴールでした。生まれた街で自分が監督として指揮をとれることを本当に誇りに思いますし、一緒に仕事をしてくれているスタッフの皆や選手の皆に支えられてここにいます。自分が改めて幸せな瞬間に立ち会えたなと本当に思います。周りの人に感謝したいですし、残り5試合、自分なりにもう少しギアを上げて最後バシっといけるように準備していきたい。

-前半の評価と後半の交代選手の狙い

曹監督 計4人、先発から変わったが、今日の3人のコンビネーションで崩していく狙いは遂行してくれたと思いますし、何回かあるチャンスを決めてくれたら言うことなしですが、そのジャブが後半、相手の足を完全に止めていた。何回かカウンターでピンチがありましたけど、危ない場面で体を張ったり、相手のシュートミスを誘ったことも含めて、僅差の試合でしたけど、非常に戦術的にも少し進歩できた、今日の1勝かなと思います。

-守備に関する評価

曹監督 自分たちは常に攻撃的に、ということで、ボールから遠い選手はボールに寄って行ってもしょうがない。ボールが遠い選手が次の攻撃のために準備している意識が少し薄れていたのでそういう話しをしながら、この2試合やってきた。非常にゴールキーパー含め、ソリッドによくやってくれている。

-交代選手の評価

曹監督 今年初めてMF庄司が京都サンガスタジアムで出たことで、スタジアムとチームが一体となっていたのを感じました。そういうことも含めて全員で取った勝ち点3だと思いますし、先発の選手、交代の選手で今日出なかったスタンドの選手にもこれが全員に力だっていうのが証明できたと思う。

-三沢を前線で起用した狙い

曹監督 少し他の選手とは違うタイプで、パワープレーも彼は得意なので、相手の予想と違った形でできると思った。相手のディフェンダーにプレッシャーをかけるという狙いがひとつありました。前半、点を取れたら良かったが、そのジャブが大宮さんの足を止めたかなという気がしましたし、最後CKをとれるチームになってきたのはポジティブなことだと思います。

-次節は磐田との頂上攻防戦

曹監督 ジュビロさんのスタジアムで熱い試合が繰り広げられていた。ジュビロさんも今日(3日)勝ったということで、勝った中で正々堂々相まみえられるのはすごく楽しみですし、本当にチャレンジャーのつもりで僕たちはやっていくだけです。

-全員の力の勝利。DF白井、MF庄司の活躍

曹監督 彼らが今日ポジティブにゲームに入ってくれることは分かっていたので、最後の庄司を入れた形もこじ開けられなかった時にやってみようと自分の中で準備していた。それがうまくいったかは分からないけど、非常に交代で出場した選手は頑張ってくれました。

-白井選手は

曹監督 今日はパーフェクトでした。攻撃もチームの勢いを加速させた。我々サイドにああいう、いつ出てもいい選手がいるというのは、今の自分たちの強みだと思っていますし、相手もすごく嫌かなと思います。

-終盤のサポーターの拍手や雰囲気

曹監督 収容人数で制約はあるが、僕はこのスタジアムが満員になった時、どういう試合を見せられることができるのが非常に楽しみです。今日のお客さんが見せてくれたスタジアムと選手の一体感というのは、なかなか他では味わえないかなと思います。空気は、においもないし味もないけど、なにか独特なにおいや味がするような、そういった雰囲気を醸し出してくれるサポーターの皆様には、本当に感謝していますし、それにしっかり応えた選手もよくやってくれた。

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