“史上最強”の仙台育英が5連覇を達成した。4年連続同一カードとなった聖和学園との決勝を2-0で制し、36度目の全国選手権(12月28日開幕、東京・国立競技場ほか)出場を決めた。FW佐藤遼(3年)が右足首捻挫の痛みを抱えながらも2ゴールを挙げ、U-16日本代表候補選出経験がある主将のMF島野怜(3年)も攻守で躍動。高校1年時から主力を担う2人が輝いた。

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仙台育英が“サンキュー魂”で日本一に挑む。青空が広がるユアスタに、全国選手権100回大会出場を告げるホイッスルが鳴り響いた。背番号「10」を背負う島野主将は、チームカラーの黄色に染まったバックスタンドの応援席に向けて何度もガッツポーズ。同校サッカー部OBで高校3年時に島野と同じ主将で10番だった、お笑いトリオのパンサー尾形貴弘は自身のツイッターで「サンキューーーーーーーーー!! 応援行くね!!」と、おなじみのネタで後輩たちを祝福した。

これぞエースストライカーだ。手負いの佐藤遼は前半11分、FKのこぼれ球を押し込み先制。同20分には打点の高いヘッドで今大会通算10点目をマークした。「キャプテンの(島野)怜に頼ることが多く、申し訳ない気持ちがあった。(2得点と)目に見える形で貢献でき、すごくうれしいです」。準決勝(3日)の利府戦で右足首を捻挫。「自分でもよく出たなと思います」と痛み止めを飲んで強行出場し、結果を残した。

主戦場のプリンスリーグ東北では11勝1分け4敗の現在2位で、高校年代最高峰のプレミアリーグ参入戦(来月開催予定)出場も決めた。島野は14得点で得点ランキングトップ、佐藤遼は8得点で同2位と、チームも個人も絶好調だ。島野は「サッカーだけでなく、ほかの部分にも目がいく人たちが最後は勝ったり、点を取ったり、結果を残せると思っています」。今春からサッカー部は毎週月曜日を中心に学校周辺のごみ拾いを始め、徳を積んだ。

全国選手権は19年度が8強、20年度が16強で、過去最高は1964年度の4強だ。「自分は1年生のころから試合に出させてもらい、悔しい思いもしてきました。その借りを返す強い思いがありますし、絶対に全国制覇したいです」。島野、佐藤遼ら下級生から主力を担う“黄金世代”が躍動し、日本一で有終の美を飾る。【山田愛斗】