来季のJ1昇格が決まっているジュビロ磐田は2-2で長崎と引き分け、負けなしのクラブ記録を17試合連続に伸ばした。勝てばリーグ戦優勝を決める可能性があったが、次戦以降に持ち越し。それでも2度リードを許す展開から、勝ち点1を獲得した。療養中の鈴木政一監督(66)に代わり指揮を執る服部年宏ヘッドコーチ(48)は「次につながる試合」と振り返った。

負けない強さを見せた。前半4分に失点したが、チームは動じなかった。MF鈴木雄斗(27)は「いつも通りやれば大丈夫だと思った」。小気味よくボールを動かしながら主導権を握り返すと、同30分に鈴木雄が右足で同点弾。今季8点目で試合を振りだしに戻し「焦ることなく試合を進められた」とうなずいた。

再びリードを許した後半31分には、カウンターからMF山田大記(32)が同点ゴール。試合状況に左右されず、最後まで攻撃的スタイルを貫いた。試合後にはJ1昇格を祝うサポーターとの記念撮影に鈴木監督も加わり、勝てば無条件でJ2優勝が決まる次節群馬戦への士気を高めた。

服部ヘッドコーチは「自力で優勝できるチャンスはある。いい準備をして臨みたい」。今季は残り2試合。最後まで気を抜かず、目標を達成する。【神谷亮磨】

◆次節でのJ2優勝決定条件 勝ち点87で首位の磐田は、28日のアウェー群馬戦(正田スタ、午後2時)で勝てば、無条件でJ2優勝が決まる。引き分けか負けでも、勝ち点82の2位京都が千葉に引き分け以下で磐田の優勝となる。

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