来年のJFL(日本フットボールリーグ)昇格へ、Criacao Shinjuku(東京)が、大きな1勝を挙げた。ライバルのおこしやす京都ACに1-0と競り勝った。

相手は今年の天皇杯2回戦でサンフレッチェ広島を5-1と破り、「ジャイキリ」で名を挙げたチーム。1次ラウンドでも同組となり2-3と敗れていたが、この日はチームの主力、元JリーガーのGK岩舘直(前所属・浦和レッズ)、DF小林祐三(同・サガン鳥栖)ら経験豊かな選手を後方に並べ、前半から互角以上に渡り合った。

両チーム譲らず、引き分けも見えた終盤の後半40分、スコアが動いた。FKからゴール前へつないだボールをMF樋口裕平が頭で押し込んだ。

ベテラン選手の言葉に背中を押され、初の全国舞台でも一体感を持って戦えたのが勝因だ。成山一郎監督は「みんなの勝ちたい欲が出た。0-0で終わらない、絶対勝つんだと」。岩舘も「チームの成長を感じられた。やってて楽しい」と表情を緩めた。

Criacao Shinjukuは関東1部リーグを初制覇。その勢いは衰えず、今大会も「台風の目」となっている。