いわきFC(福島)は、25日に行われたJリーグ理事会による入会審査の結果、正式にJ3昇格が決まり、同市内で記者会見を開いた。

大倉智社長は「正直ホッとしていますし、うれしく思います。多くのサポーターの支え、多くのスポンサー様に支えられてJリーグへ参入を成し得ることができました」と感謝の言葉を口にし、喜びをかみしめた。

いわきFCは、11年の東日本大震災で甚大な被害を受けたいわき市、双葉郡を復興から成長へ押し上げるチームとして16年に県社会人2部からスタート。今季で6年目を迎えたが、常に「希望のクラブ」であり続け、舞台がJ3に変わってもその志がぶれることはない。大倉社長は言う。「横断幕にある『浜を照らす光であれ』という言葉。光の捉え方はさまざまだとは思いますが、光になれるように全身全霊で頑張っていきたい」。

今シーズンも残り2試合。Jリーグで指揮を執るのに必要なS級ライセンスを所持していないため、今季限りで監督を勇退する田村雄三監督は、「今シーズンは、優勝だとかいろいろ耳には入ってきますが、とにかく、1試合を全員で戦いたい。あと2試合、見に来てくれた方々に見に来て良かったなと思える、サッカーをやっていく」と意気込んだ。