エースの流出危機だ。J1名古屋グランパス、横浜F・マリノスをはじめとする複数の強豪クラブが、来季からJ2に降格するベガルタ仙台のFW西村拓真(25)の獲得に乗り出していることが3日、分かった。今季はリーグ戦32試合に出場し、チーム最多6ゴール。両足から放つパンチ力あるシュートで貪欲にゴールに迫り、守備でも前線から献身的なプレーを見せてきた。関係者によると地元クラブの名古屋、ACLに来季出場する横浜などが争奪戦を繰り広げているといい、流出となれば1年でJ1復帰を目指す仙台にとって大きな痛手となる。

西村は富山第一から15年に仙台入りした。3年目の17年から主力に定着し、同年のルヴァン杯でニューヒーロー賞を受賞するなど着実に実績を積んだ。18年にはシーズン途中までの在籍ながら24試合で11ゴールを挙げ、同年夏にロシア1部CSKAモスクワへ完全移籍で羽ばたいた。昨年3月に期限付きで仙台に復帰し、今季からは完全移籍でチームに加わっていた。

また、大卒ルーキーながらセンターバックの主力に定着し、ここまでリーグ戦28試合に出場しているDFアピアタウィア久(23)にも、複数のJ1クラブが興味を示しているという。