代役で終わるつもりはない。FW松永颯汰(3年)はトップ下が本職だったが、ケガで離脱した持山に代わり1トップに入った。今秋の県選手権では3得点。ストライカーとして申し分ない活躍を見せ、全国大会出場に貢献した。U-18プリンスリーグ東海でも8得点。「エースは持山だと思っている」と実力を認めつつも、「結果を残さなければポジションはなくなる。その思いでやってきた」と負けん気は強い。

最大の武器はフィジカルの強さ。身長180センチは持山と同じだが、プレースタイルは違う。屈強な体格を生かしたポストプレーで起点となり、得意のヘディングでゴールを射止める。12日のプレミアリーグ参入戦(3○2愛媛U-18)でも、クロスから頭で先制点を奪った。「強さの部分では負けたくない。ゴール以外でも貢献できることはある」。前線からの献身的な守備も怠らない。

先発出場に懸ける思いはあるが、「持山が1トップでもいい」と話す。ただ、本職のトップ下を譲るわけにはいかない。そのために結果を残してきた。「チームが勝つために頑張るだけ」。ポジションが変わっても、勝利のために全力を尽くす姿勢は変わらない。

◆松永颯汰(まつなが・そうた)2003年(平15)10月5日、兵庫県生まれ。4歳からサッカーを始め、西宮スクールに所属。中学時代はG大阪門真ジュニアユースでプレー。家族は両親、妹2人。180センチ、75キロ。血液型A。