青森山田は危なげない試合運びで大津(熊本)を下して、3大会ぶり3度目の優勝を飾った。

黒田剛監督(51)は「パーフェクトなゲームをやってくれたかなと思います」と、相手に1本もシュートを打たせず、隙のない試合を見せた選手をたたえた。

相手の大津は、準決勝で対戦予定だった関東第一(東京B)が辞退したことにより、不戦勝で決勝に勝ち上がった。日程面でのアドバンテージは大津にあったが、準決勝で国立競技場のピッチを経験したことを「アドバンテージに」とらえた指揮官は、「1年間志向してきたプレッシングサッカーをとことんやっていこう」と送り出した。

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開始から敵陣に押し込んで、ハーフコートゲームを進めた。黒田監督は「シュート打たせない、リスタートをとらせない、堅守速攻、ポゼッション。何でもできるサッカーを志向してきた、その形が今回決勝戦で見せたサッカーになると思います」と胸を張った。

夏の高校総体(インターハイ)、高校年代最高峰のプレミアリーグEASTを含めた“3冠”を達成した。指揮官は「春から『打倒青森山田』と全国から聞こえてきて、かなりの重圧が選手にのしかかっていたのは見て取れたけど、その何倍ものパワーも感じたし、そんなものを簡単にはねのけるくらいの『勝ちたい』という意欲が1年を通して見られた。最初は『3冠なんて、今の時代にそんな甘いものじゃない』という見方があったけど、達成したことを考えると、力強いチームだったとあらためて感じられます」と話した。

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