12年ぶりにJ1に復帰する京都サンガのDF飯田貴敬(27)が「10アシスト」を目標に掲げた。

3日、京都・城陽市内で調整後にリモート取材に対応。自身としては清水時代以来、3年ぶりのJ1となる飯田は、断固たる決意を明かした。

「飛躍の年にしたいです。チームを勝たせるのはもちろん、個人としても目立つ。今年は自分のアシストとゴール。数字にこだわりたい。10アシストは取らないと目立たないので、サイドバック(SB)としては10がライン。サンガのSBは、普通のSBではいけない」

茨城県出身ながら滋賀・野洲高にサッカー留学した。専大を経て17年に清水入りし、20年から京都へ。背番号「2」を付けた昨季はリーグ36試合1得点で、チームのJ1昇格に貢献した。年末年始に茨城の実家に帰省した際、今年1年の活躍を祈願したという。

「僕は筑波山の麓でサッカーを始めた。そこで新年の初蹴りをして、神社に行って、1年が始まる。昨年以上のものを作り上げないといけない。(チーム内には)J1で何か起こしてやろうという雰囲気があります」

目標を達成するために、クロスの精度を高める自主トレを繰り返しているという。

「SBが10アシストするチームは、いい順位にいる。自分が上の順位に引き上げたい」

同じ94年生まれのSBで、大阪桐蔭出身のDF白井康介(27)も「今はコンディションが良くて、心身ともにいい感じできています。昨日の自分よりも成長する。日々、少しずつ成長するつもりでやっている」と意気込んだ。

飯田は「(白井と)切磋琢磨(せっさたくま)しながら、どっちが試合に出てもチームのためにやることは変わらない」と強調。

5日のプレシーズンマッチ・ガンバ大阪戦は、G大阪側に新型コロナウイルスの陽性判定者が出たため急きょ中止となり、代わりにティアモ枚方と対戦する。順調に仕上げ、19日のリーグ開幕・浦和レッズ戦(ホーム)へ。

J1復帰1年目から、京都が快進撃を遂げる。