日本サッカー協会(JFA)は10日、第4種(12歳以下)のJFA登録料を今年度から無料にすることを発表した。

2月14日の午前6時から無料化がスタートする。これまで第4種年代の選手1人につき年間のJFA登録料は700円、第4種フットサル選手のJFA登録料は500円だった。

登録の無料化で、JFAでは年間収入が1億8000万円減ることになるが、日本サッカー協会の田嶋幸三会長は「少子化で子供の登録人数が減っていて、コロナ禍のこの2年で多くの登録者が減ってきた事実を受け止め、新たな登録制度に挑戦していきたいと考えた」と説明した。

今後は、アプリなどを導入して個人の登録者数を増やし「JFAの約束 2050」で掲げている「サッカーファミリーが1000万人になる」の具現化へ向け「登録制度改革」と「メンバーシップ制度の導入」を柱に据えて改革を進めていく。

47都道府県で少年団などのサッカーチームに所属している選手たちは、各都道府県で登録料を払っているが、全国大会に出ないチームの大半の選手はJFA登録をしていないのが現状だ。田嶋会長によると、第4種世代でJFAに登録していない選手の数は約70%、50万人に及ぶという。

さらに田嶋会長は小学校卒業時、中学卒業時、高校卒業時で登録者数が減っていることも挙げ「その方たちがすべて、サッカーをやめているわけではない。お金をもらう、もらわないの関係ではなく、メンバーシップとしてサッカー界にい続けてくださるようなサービスを提供し、生涯にわたってサッカーに関係する環境を築いていきたい」と話した。アプリに登録する特典なども、今後、具体化していく予定だ。